大腸全体、小腸の一部および肛門の詳しい検査として大腸カメラが有用です。
また、小型の大腸ポリープは日帰り手術も可能です。

対象となる症状

● 下痢
● 便秘
● 腹痛
● 腹部膨満
● 食欲不振
● 体重減少
● 全身倦怠感
● 貧血
● 便に血が混じる など
診断可能な病気

● がん(大腸、小腸の一部、肛門)
● ポリープ
● 粘膜下腫瘍
● 潰瘍性大腸炎
● クローン病(大腸型)
● 虚血性腸炎
● 感染性腸炎
● 大腸憩室 など
大腸カメラの特徴

当院で採用している富士フイルム社製のレーザー内視鏡は、高精細なハイビジョン画像、画像強調機能(BLI)および最大135倍の光学拡大機能を持ち、微細な病変を詳細に観察することができます。また、腸管壁のカーブに沿ってスムーズにスコープが曲がる「カーブトラッキング技術」を搭載しており、苦痛の低減と検査時間の短縮を実現しています。
Page Top検査前の下剤について
大腸検査前には1.8~2Lの下剤を内服していただきます。当院では患者さんの便の状態、既往症などに応じて3種類の下剤を用意しています。

【各下剤の比較】
モビプレップ | マグコロールP | ニフレック | |
---|---|---|---|
服用方法 | モビプレップ1.5~2Lと半分の水を、便がきれいになるまで交互に飲みます。 | 1.8L全量を1~2時間かけて飲み切ります。 | 2L全量を1~2時間かけて飲み切ります。 |
味 | 梅ジュース風味 | スポーツドリンク味 | レモン風味 |
メリット | ・味が良い ・洗浄力が強い |
・味が非常に良い ・内服方法が簡単 |
・高齢者や腎機能が低下し ている方にも内服可能 ・内服方法が簡単 |
デメリット | 内服方法がやや複雑 | ・腎機能が低下している方 は内服不可 ・洗浄力が弱い |
やや味が悪く、飲みにくい |
洗浄力 | 強い | 弱め | 標準的 |
炭酸ガス装置の使用

大腸内視鏡では従来空気で腸を膨らませて観察を行っていましたが、検査中および検査後のおなかの張り・吐き気などが問題となっていました。当院ではそれらの症状を軽減するため、空気と比べて100倍吸収されやすいといわれている炭酸ガスを使用しています。
日帰りポリープ切除について
当院では検査と同時にポリープ切除を行うことが可能です。
拡大内視鏡などで詳細な観察を行い、切除すべきかどうか判断します

ポリープはスネアと呼ばれる内視鏡用の処置具で切除します(痛みなどを感じることは通常ありません)。傷口は出血することが多いため、クリップと呼ばれる器具で縫合します。

大腸カメラの予約の流れ
事前診察
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まずは来院いただき、問診および診察を行った後に検査日時の予約をお取りします。
※検診目的と判断される場合、自由診療(自費)での大腸カメラとなります。
保険証、 薬手帳、 健康診断の結果、など
検査前日
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検査食もしくは消化の良い食事を開始します。指定の時間に少量の水薬(下剤)をコップ1杯の水に溶かして飲んでいただきます。
検査当日
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当日朝から約2Lの下剤を飲んでいただきます。個人差はありますが、腸内がきれいになるまで2〜3時間程度かかります。当日は腹部を締め付けない服装で来院ください。検査着に着替えていただき、検査を開始します(あらかじめ希望された方には鎮静剤の点滴を行います)。検査時間は30-45分前後です。ポリープなど病変がある場合は、生検もしくはポリープ切除を行います。
※鎮痛剤を使用した方は、当日の車・自転車等の運転を控えていただく必要があります。
検査結果の説明
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モニターで内視鏡画像を見ながら医師よりご説明します。検査・治療を行った場合、結果は後日となります。
大腸カメラ(保険診療)の費用について
下記の表が目安となります。(実際の診療内容によって金額は変動いたします)
